著者:江連祐治税理士事務所 税理士 江連祐治
勘定科目が資産・負債・純資産・収益・費用の5つのグループに分類された科目のうちの
「費用」についてお話しは今回で最後になります。
これまでに取り上げたどの経費科目にも該当しないものは、
「雑費」として記帳します。
ただし、重要な費用は別の科目を設けるのがよいでしょう。
雑費は本来、発生頻度が低く
事業上の重要性があまりない費用についての科目です。
ですから、そうでない費用は、別な科目を設定します。
たとえば、
業務の一部を外部へ委託したときの費用は、
「外注費」となります。
あるいは、
商品の売上を上げるために外部へ支出した費用は
「販売手数料」となります。
内容によって接待交際費と認定されるものもあります。
多くの機械のリース料を支払っているのならば、
「リース料」あるいは「動産賃借料」を設けます。
税理士、司法書士などへの顧問料は「支払手数料」、
業務にかかわる打ち合わせにかかる飲食代は「会議費」、
業界紙や事業に関連した雑誌の購読料などは「図書費」、
というように発生頻度が多く、
事業を営む上で重要な費用は別科目を設けましょう。
「費用の増加は借方に、費用の減少は貸方に記入する」
覚えていますか?
実際には、特別な場合を除き費用は減少よりも、
増加つまり借方に記入する場合がほとんどである
ということも覚えておいてください。